なぜ、年収1,000万円もらっても貯金ができないのか?

マネー

こんにちは。

 

今日はわたしの元同僚のお話。

 

収入と支出のバランスお金との付き合い方について、考えるきっかけになったエピソードです。

 

 

年収1,000万円、独身アラサー男子のお財布事情

彼は出世欲が強く、とても仕事熱心な同期でした。同期の中でもトップで昇進し、結果も残していました。

 

仕事もデキましたが、プライベートも充実していて、年間通してゴルフ三昧、休暇は海外旅行、冬はスノボなど365日フル稼働しているような人でした。

 

車も新車を購入し、1台目を車検に通すことなく新たに買い替えていました。

 

ただ、彼のような社員は珍しくなく、先輩にも同じような人がゴロゴロいたので、高給取りはそんなものか、と当時の私は軽く考えていました。

 

使っても使っても給料は右肩上がりで増えていくし、ボーナスも出るし。通帳残高は増える一方だろう、と。

 

 

結婚資金が無い!
そんな彼から、彼女に結婚をせまられていると相談を受けました。
相談内容はなんと、結婚資金が無いとのこと。相談というより、ただの世間話みたいな感じでしたが…
無いって言ったって、数百万はあるでしょ?とさすがに疑いましたが、本当に無いとのこと。
一体、毎月何にいくら使っているの?
毎月の給料(手取り)    43万円
食費            10万円
教育費           10万円
被服費             5万円
趣味・娯楽           5万円
車(ローン含む)      5万円
保険                    2万円
残りが住居費・光熱費・通信費・日用品など。
住居費は会社からの補助があり、本人負担は2~3万円程度です。
ボーナスは旅行やゴルフ代に消えているとのこと。
ほんとだ、全部きれいに使い切ってる…
お給料は自己投資に回している…という言い訳

わたしが驚いたのは、食費教育費被服費趣味・娯楽が高すぎる点。まだ独身なのに、1人でなんでこんなにかかるの?

 

彼曰く、

『食費は、ほぼ毎食外食だから、どうしても高くなる。美味しいお店を開拓することも楽しみの一つなので仕方ない。付き合いで会食をセッティングすることもあるので、仕事のためにもある程度リサーチしておきたいんだ。』

 

『教育費は自己啓発のために受けているセミナーや通信教育、英会話教室の料金。いい情報は有料の集まりでないと得られない。人脈も広がるし、仕事のモチベーションにも繋がっている。』

 

『被服費はスーツや美容院、ゴルフやトレーニング用のウエア代。毎月買うわけではないけれど、シーズンごとに一式揃えると高額になるので、月に換算するとこれくらいはかかる。身だしなみは仕事をする上でも重要だ。』

 

『趣味・娯楽は、ゴルフレッスン代とスポーツジム代がメイン。あとは彼女とのデートで映画を見たり。ゴルフは接待でも役立つし、何より仕事をバリバリこなすには体力がいる。体系維持のためにもスポーツジム通いはマスト。』

 

 

う~ん…確かにそうかもしれないけれど…

 

意識高い系過ぎて、浪費癖が染みついているのでは?

 

 

自己投資って、いったいその効果はおいくらほどなの?全部その言葉で収めようとしていない?

 

彼の発言を聞いて、考え方を変えて生活を改めないと、一生使い切る生活から抜け出せないぞ、と思いました。

 

このままで本当にいいの?メリハリをつけてみては?

聞くと、彼は結婚に否定的ではなく、むしろ結婚願望はあるとのことでした。

それを聞いたわたしは、『このままで本当にいいの?』と説得を試みました。

 

 

結婚は相手の資産で決めるものではないけれど、お金は大切

お金より愛の方が大切と言いますが、現実はお金が無いと愛を語る余裕が無くなります。

 

また、稼ぎが良くても、支出が多ければ、お金は手元に残りません。

 

今の生活を振り返って、使うところと抑えるところのメリハリをつけないと、湯水の如くお金は流出していきます。

 

 

偉そうなことを言いましたが、わたしも入社して数年は『自分へのご褒美』とか『仕事に生かせるから』『オシャレでかっこいいから』という理由で、無駄遣いをしていた過去がありました。

そのため、彼の生活が手に取るようにわかりました。

本気で変えようと思わないと、上げた生活水準はなかなか下げられなくなることも痛いほど理解していました。

 

自分に都合の悪いことは忘れちゃう、だから家計簿をつけよう!

とは言っても、使ったもの(消費したもの)の内訳を記録しないと振り返ることができません。

 

 

彼には、まずは家計簿をつけることをおすすめしました。

 

『現状を把握して、自分の理想に近づける。できるところから見直していくよ。』と割とすんなり話を受け入れてくれました。

 

仕事のデキる人なので、やると決めたら成果をきっちり出してきます。

今では投資も始められるくらい余裕ができました。当然結婚して家庭を手に入れています。

30歳手前で気が付いてよかったね、と今では笑い話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました