退職して変わったこと パート①お金の話

マネー

久々にお金のお話です。

 

数年前、長く勤めていた会社を辞め、専業主婦になりました。

新卒で入社したその会社は、とても忙しく(今ではアウトですが、1日15時間以上は働いていました汗)、またクライアントや上司から日々プレッシャーをかけられるようなストレスフルな生活を送っていました。

それでも退職という選択をすることは、当時の私にとっては、一大決心でした。

 

なぜなら、『収入を失う』『社会的信用(ステイタス)を失う』この2つを恐れていたからです。

 

 

務め先のお給料・福利厚生は申し分なく、家賃補助も出た上に、20代で年収は1,000万円を超えていました。

また、一部上場企業ということで、社会的信用も大きく、普通なら得られない貴重なチャンスを手にすることができました。企業の恩恵を十分すぎるほど得ていたと思います。

 

 

『辞めてしまったら、収入が0になる。好きにお金を使えなくなる。』

『社会から取り残されてしまう。』

『一度辞めたら、同じような待遇の会社に再就職は難しいだろう。』

 

いざ辞めようか、と考え出すと、不安が押し寄せてきます。

 

 

最終的には、『いつまでもこの生活は(体力的に)続けられない』『この仕事が好きではない』『結婚生活は同居で』という理由で辞めることにしたのですが、その結果を出すまで何度も考え直しました。

 

**********

 

退職して、もうすぐ5年になります。この5年間、辞めたことを後悔したことは1度もありません。恐れていた、収入への不安社会的信用(ステイタス)を失うことへの不安を解消することができたからです。

 

長くなりそうなので、今回は収入面についてお話ししたいと思います。

 

収入への不安を解消できた大きな1歩は、支出と向き合えたことです。

固定費の削減、浪費や衝動買いの見直し、身のまわりの断捨離を行うことで、『あれも欲しい、これも欲しい』という欲が自然と落ち着いていきました。

 

具体的には、保険を全部解約し、携帯会社を格安SIMへ移行しました。クレジットカードを8枚から3枚に整理し、証券口座・銀行口座をまとめ、資産を可視化しました。洋服(カバン、靴、アクセサリー含む)は500点以上ありましたが、半分以上手放しました。(ほとんどがメルカリ行きです。)

 

とは言え、物欲が皆無になったわけではありません。

本当に欲しいと思うものや行きたいところはリスト化して、年間の買い物計画(誕生日やクリスマス)や旅行計画に反映させることにしました。日々の家計の出費はできるだけ無駄をそぎ落として、その分、旅行や大きな買い物に充てたいと考えています。

 

圧倒的に買い物頻度や浪費額が減りましたが、『自由に好きなものが買えない、行きたいところに行けない』という感覚はありません。むしろ満足度が高いです。

 

持っているものを把握できていますし、買ったものの金額も頭に入っています。所有しているものや出かけた思い出が、暮らしを豊かにしてくれているという実感があります。(以前は、把握しきれず、同じものを買ってしまったり、使わずに譲ってしまうことも多々ありました…)

旅行だけでなく、レストランや日帰りの観光も計画して行くことが多く、同じ1度の外出が特別なものに感じられます。(ずっと行きたかった○○に行けたという達成感を得ています。)

 

何より物や時間を大切にしているという感覚が、とても心を満たしてくれるのです。

 

また、無駄をそぎ落とした日々の暮らしも、質素ですが愛おしいです。

家で飲むコーヒー1杯がとてもほっこりするなんて、働いていたころの自分では考えらえませんでした。(スタバで1日2杯は飲んでいた気がします…)

 

人生において、お金は切っても切れない関係だと思います。

退職をきっかけに、お金と向き合うことができて本当に良かったと思っています。

『必要な額』は人それぞれ違うし、さらに言えば『豊かさ』の定義も様々だということを身に染みて学習することができました。

お金に対して漠然とした不安を抱えている方は、日々の支出と向き合うことをお勧めします。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました